アレルギー性鼻炎とは

花粉症との違いは?

アレルギー性鼻炎とは、
花粉・ダニ・カビなどに対して体が過剰に反応して起こる「鼻のアレルギー疾患」です。

主な症状(3大症状)

  • 透明な鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ(繰り返し出る)

そのほか

  • 鼻のかゆみ
  • 目のかゆみや涙目

を伴うこともよくあります。

🌸 花粉症とは?

花粉が原因で起こる季節性のアレルギー性鼻炎を「花粉症」といいます。
特に スギ花粉症 は患者さんが非常に多く、
現在では日本人の約40%が有病といわれています。

🤧「鼻かぜ」との違い

鼻かぜはウイルスや細菌が原因です。
アレルギー性鼻炎とは原因も治療法も異なります。

今年のスギ花粉は?

今年の新潟県のスギ花粉飛散量は **「例年より多い予想」** です。

(参照:日本気象協会ホームページ)

📅 飛散時期

2月後半 ~ 4月下旬ごろ

💡 ポイント

症状が出る前から治療を始めると効果的です。

当院は weathernews社「花粉プロジェクト」に協力しています。
当院での花粉観測データはこちらからご覧いただけます。
👉 https://weathernews.jp/pollen/pollen.html?pid=POLLEN_2026-0132

アレルギー性鼻炎の重症度

症状の強さや生活への影響によって「無症状〜最重症」に分類します。

アレルギー性鼻炎の重症度

参考文献:鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版


「少しつらいだけ」と思っていても、
日常生活や睡眠に影響している場合は治療が必要です。
気になる方はぜひご相談ください。

検査方法

診断で最も大切なのは

  • 問診(いつ・どの季節に・どんな症状が出るか)
  • 鼻の中の診察

です。

アレルギー性鼻炎では

  • 透明な鼻水
  • 白っぽくむくんだ鼻粘膜

が特徴的です。

さらに必要に応じて:

  • 鼻汁中好酸球検査
  • 血液検査(原因抗原の確認)

を行います。

👉 自分が「何に反応しているのか」を知ることが、適切な治療への第一歩です。

治療について

アレルギー性鼻炎は慢性疾患です。
「完治」は簡単ではありませんが、

🎯 目標は

症状がほとんどなく、日常生活に支障がない状態です。

① 継続通院

症状が軽くても自己中断せず、継続治療が大切です。

② 原因の回避

  • 花粉情報の確認
  • 室内掃除
  • 寝具の洗濯
  • 空気清浄機の活用

③ 薬物治療(基本治療)

  • 内服薬
  • 点鼻薬

症状に合わせて選択します。
🌸 花粉症は「初期療法(飛散前治療)」が有効です。

⚠ 市販の血管収縮点鼻薬を長期使用するとかえって鼻づまりが悪化することがあります。
自己判断せずご相談ください。

④ 生物学的製剤(重症例)

2019年より、重症スギ花粉症に抗IgE抗体注射が使用可能になりました。

  • スギ花粉症
  • IgE値が基準内
  • 従来治療で効果不十分

が適応条件です。

⑤ アレルゲン免疫療法(当院おすすめ)

唯一、体質改善が期待できる治療です。

  • スギ花粉
  • ダニ

が対象です。

毎日1回、舌の下に錠剤を置きます。
3~5年間継続が推奨されます。

期待される効果:

  • 症状の長期改善
  • 喘息発症予防
  • 新たなアレルギー発症の抑制

ご興味のある方はぜひご相談ください。

⑥ 手術治療(重症例)

薬で十分な効果が得られない場合

  • 鼻腔形態改善手術(鼻づまり改善)
  • 後鼻神経切断術(鼻水・くしゃみ改善)

などがあります。
近隣総合病院と連携し紹介可能です。

⚠ 合併症・注意点

気管支喘息

鼻と気管支はつながっています。
鼻炎をしっかり治療すると喘息も改善しやすくなります。

アレルギー性結膜炎

花粉症では目の症状もよく合併します。

口腔アレルギー症候群

花粉と似た抗原(タンパク質)を持つ食べ物で口のかゆみや腫れが出ることがあります。

例:

  • シラカンバ → リンゴ、モモ
  • イネ科 → メロン、スイカ
  • スギ → トマト
  • ラテックス → バナナ、キウイ

気になる症状があればご相談ください。

まとめ

  • 的確な診断
  • 早期治療
  • 継続管理

が大切です。

「少しでもおかしいな、鼻の調子が悪いな」と思ったら早めに病院を受診しましょう。